アパレル起業開拓記

アパレル業界での起業をめざし30歳で個人事業主となり奮闘する妻子持ち男のブログ

[衣料品生産]アセアン各国に実際オーダーしてみた感想

   

294408123_bcbc042270_zphoto byVille Miettinen

私の今メインの仕事としては、カンボジアの衣料品自社工場ラインを主軸とした生産請負の営業です。

2011年~2012年ごろでしょうか。

各メーカーや小売、大手GMS等がアセアンシフトと銘打って安い人件費、特恵関税を目当てにこぞって生産地区の脱中国を推し進めていきました。

そんな中私自身も前の会社から含め色々な企業、人と組んでアセアンでの生産を行ってきましたがなかなかうまくはいきませんでした。

そしてうまくいかなかった理由は、国によって様々でした。

結局今はカンボジアに落ち着き、2012年より本格的にカンボジアでの自社工場の運営を行っている商社と組んで仕事をすることとなっています。

今回は私の主観目線で、アセアン各国の工場にオーダーしてみた感想を紹介していきたいと思います。

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アセアン各国の感想

ベトナム

アセアン各国の中では総合的に見て一番中国に近い感覚で仕事ができました。

国のインフラの面もそうですが、ニットに関しては素材の調達や附属等資材の調達がある程度はベトナム国内でできるのでスムーズでした。

しかし、何しろコストが高かったので私が扱っていたアイテムでは営業的な面で中国と比較してコストメリットが出しづらかった印象です。

アイテムによっては、例えば白物の肌着等メリット出せるものもあるでしょうが私の印象としては「高い」という印象でした。

タイ

タイもベトナム同様素材調達も可能なのですが、ベトナムより増して「高い」という印象でした。

この国も肌着関係は結構オーダー入っているようですがアイテムを選ぶと思います。

カンボジア

カンボジアは今私が主力で組んでいる国です。

メリットについては他生地で深く書こうと思っていますが、前提として中国企業と組むのであればカンボジアは総合的にみてメリットが大きいと思います。

安く作る、という前提があればカンボジア・ミャンマー・バングラあたりが候補になってきますが、ミャンマー・バングラはあまり中国と仲良くはないのでここは誰と組むかによりますがやはりカンボジアが人の確保、国民性、政治面、他産業とのバランス、日本までの貨物到着期間等含め組みやすい条件はそろっていると思います。

ただし、生地の調達が国内ではできないので国外より生地送りする必要があります。

バングラデシュ

ニット製品において安さを求めるのであればバングラが一番先に頭に浮かびます。

確かに圧倒的に安くできます。

さらに素材も単純素材・柄であれば国内での調達も可能です。

ただし、あらゆる面でのトラブルは覚悟する前提での話になってくるので、私の中では品質よりも安さを求めるオーダーであれば活用するべきかなと思っています。

ミャンマー

ニット素材、重衣料関係等安く生産することが可能です。

この国の印象としては、生産面も確かに問題は多くあるのですが、やはりアメリカの経済制裁が入っている関係上の金銭的なトラブルが多く感じます。

この国についても、進出するのであればまずは誰と組むかをより慎重に考える必要があると思います。

 

おわりに

以上が私のかかわったことのある国の実際にオーダーを入れてみて感じた感想です。

主観的な部分が多いですが、何かの役に立てれば幸いです。

 

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