組織から離れてみて初めて気づいた組織の良さ
photo byfireflydust
私は今年の3月末で会社を辞め個人事業主になりました。
独立というものにある意味憧れを抱いておりその理由は様々でしたが、その理由の一つに組織の煩わしさから解放されたいというのは少なからずありました。
しかし現実というものはそんなに甘くはありませんでした。
今回は組織から離れてみて初めて気づいた組織の良さを紹介していこうと思います。
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組織の中にいるからこそ気付けなかったこと
他人と話すということ
会社に勤めていれば朝起きて電車に乗り会社に足を踏み入れれば嫌でも様々な人とコミュニケーションをとる必要があります。
それこそ他愛のない雑談からミーティングや報告、仕事の相談など様々です。
時にはそのような人との触れ合いを煩わしく思い「1人で仕事をしていればもっと集中できるのに」と思うこともあるでしょう。
しかし、いざ一人で仕事をし出すと孤独です。
私の仕事は営業であるためまだお客様との電話や商談でのやり取りや、仕事仲間とのコミュニケーションはある方ですが、会社員時代には何とも思っていなかった「会社に行けば誰かがいて話が出来る」という環境が今ではうらやましく思いうときもあります。
他愛のない雑談からインスピレーションを受けることも多々ありますし、意味のないと思っていたミーティングも一人で考えていては出ない発想が生み出される場でもあったのです。
規律という名の自由
組織にはルールがあります。それは文書化されたルールや暗黙のルール様々ですが、会社員時代はそのルールも煩わしく思っていました。「こんな意味ないルールになぜ従わなければいけないのか」と反発したものです。
しかし、独立しそれらのルールが全てなくなってみると逆に不自由となってしまいました。
組織の規律は破ると大変ですが、逆に守っていれば組織が守ってくれます。つまり、規律を破らなければ何をやっても自由です。この規律がなくなってしまったらこれをやってもいいのか悪いのか、その判断はすべて自分が行う必要があり、逆に慎重になり動きが取れなくなってしまうことも多くありました。
人とは、ある程度縛られているからこそ、その中で自由に動き回ることが出来るのだということに気づきました。
分業化
これは当然ですが、組織とはその名の通り業務が仕組化されています。モノを作る人、売る人、お金を回収する人、お金を払う人、商品を出荷する人、物事をジャッジする人等それなりの組織では全てが分業化されており、その仕組みこそが組織たる所以です。
組織の中にいるときは当たり前のようにこの仕組みに頼り切っていました。
個人になれば当然その業務を全て自分でやる必要があります。自分で商品を作り自分で売り、自分で出荷し自分でお金を回収し自分ですべての事柄をジャッジします。
これはいい面も悪い面もありますが、やはりいつまでもすべてを自分で行っていては業務量がパンクしてしまい自然と仕事量をセーブすることとなってしまうため分業化せざるを得なくなります。
責任という名のプレッシャー
これまででも述べてきましたがすべての責任は自分にあります。
これまでは組織の管理職が責任をかぶってくれていた事柄もすべて自分が責任を負う必要があります。
どんなトラブルが起こっても上司は助けてくれません。
責任はプレッシャーとなって常に私の肩にのしかかってきます。
おわりに
どうだったでしょうか。
人によっては「そんなことやめる前に想定していなかったのか」と言われるかもしれません。
私もある程度想定していました。ただ、実際その中に身を置いてみることで改めて痛感しました。
ただ、ここまでマイナスな事柄を書いてきましたが、当然ながら後悔はしていません。
それら全てをバネにして起業に向け突き進んでいきます。